具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD作品、Finaleで作成、19-21小節のメロディ)
21小節目のフェルマータ(この楽曲いちばんのヤマ)へ向かって
少しだけ rit. をかけてテンポを広げるのが慣例です。
一方、
rit. をやりすぎるとフェルマータの表現が活きなくなってしまい、
フェルマータが書かれている意味がなくなってしまいます。
フェルマータというのは
本来「一時停止」という意味があるのですが、
その直前のテンポが広がりすぎると
「一時停止感」が生まれません。
あらゆる作品で、
こういったメロディの頂点についているフェルマータが登場しますが、
「フェルマータを活かしたいなら rit. のかけすぎに注意する」
これを頭の隅に置いておきましょう。
音楽表現というのは単独でみるものではなく、
すべてつながっているのです。
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