【ピアノ】「どういう音色を使うか」を徹底しよう

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結構高度な作品を弾いているような学習者のケースでも
「音色」の観点が抜けてしまっている演奏は
多く見受けられます。

 

以下の譜例のメロディを見てください。

 

譜例(PD楽曲、Finaleで作成)

あえてさまざまな要素を取り払っています。

気付いた方もいるかもしれませんが、

このメロディは

ラフマニノフ「ピアノソナタ第2番 Op.36 第2楽章 (1931年版)」

の曲頭のメロディ。

 

このように

ピッチとリズムが分かれば

何の曲なのかは特定できますね。

しかし、これだけでは音楽にはなりません。

メロディ以外の要素が

どんな音域で、どんなフィギュレーションで

どんなテクスチュアで

どんなフレージングやアーティキュレーションで

何をやっているのかを知って、

テンポやダイナミクスも加味して、

それでようやく音楽に近づいてきます。

 

しかし、

そのようにして音にしても

「音色」という観点が抜けているならば

まだ音楽にはなりません。

 

リズムとピッチはもちろん、

その他のさまざまな要素を加味したうえで

「今弾いている部分は、どのような音色で表現すればいいのか」

常にこのことを考えるようにしてください。

この問題は

楽曲のいちばんはじめからついてまわることは

わかりますね。

 

結構高度な作品を弾いているような学習者のケースでも

「音色」の観点が抜けてしまっている演奏は

多く見受けられます。

この部分、意識が薄かった方は徹底しましょう。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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