楽譜に書かれているペダル指示は
ときには非常に不正確なときがあるので
一概には言えないのですが、
それらの指示がしっくりこないときに
とりあえず考えてみるべきことがあります。
「テンポが速ければ上手くいくのではないか」
という観点。
例えば、
高速スケールの駆け上がりで
ダンパーペダルを踏むように書かれているケースがあります。
しかし、
こういったものはたいてい
ものすごく速く弾く場合のもの。
ショパン「エチュード(練習曲)op.25-11 木枯らし」
の最後のスケールもそうですが、
速い速度でビャッと弾くことで
カタマリとして一種の「効果音(エフェクト)」のような
意味をもたせるようになっています。
それにも関わらず、
ゆっくり目に弾きながらペダルを踏んでも
グワングワンに濁ってしまい
弾いていてしっくりこないのも当然です。
「速いテンポでしか成立し得ないペダリングもある」
ということを考慮すると、
書かれているペダリングの疑問が解決する可能性があることを
覚えておきましょう。
速いテンポでしか成立し得ないペダリングの
さらなる例は
【30秒で学べる】ショパン「黒鍵のエチュード」ワンポイントレッスン
という記事を参考にしてください。
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