【ピアノ】ダイナミクス記号の意味

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本記事では、
「ダイナミクス記号の意味」について
見落とされがちな点をお伝えしています。

 

難しくて力強く弾けないパッセージがでてきたら、

「そのパッセージはほんとうにすべての音をゴリゴリと弾く必要があるのか」

これを考えてみましょう。

 

例えば、フォルテというダイナミクス記号がありますが、

これはあくまでも

「フォルテ領域」

という意味なので、

それらの音の中での優先順位があって当然

パッセージ全体として

フォルテのエネルギーが伝わってくればいいのです。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ショパン「革命のエチュード」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

曲頭の16分音符の連続には

「アクセントがついている音」と「そうではない音」があります。

アクセントの音に重みを入れ、

他の音は「余力」で弾くようにすると、

全部をゴリゴリと弾くよりも演奏がしやすくなります。

その上、出てくる音楽は

しっかりとフォルテのエネルギーになります。

 

この例では

作曲家がアクセントを書き残してくれていますが、

その他の例でも

細かいパッセージの中での重要な音(キーノート)はあります。

例 : 拍頭の音、駆け上がりの到達点の音  等 (楽曲によって様々)

それらを出来る限り読み取っていくことで

立体的な演奏を目指せます。

 

繰り返しますが、

今回いちばんお伝えしたいのは、

フォルテは “フォルテ領域”、メゾピアノは “メゾピアノ領域” であり、
すべての音をそのダイナミクス通り弾く必要はない

ということ。

 

関連内容として、

【ピアノ】ダイナミクス記号の解釈

もあわせてご覧ください。

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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