【ピアノ】フレーズ同士の関係を見分けるヒント

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本記事では、
「あらゆる時代の作品で使える、フレーズ同士の関係分析」
をお伝えしています。

 

フレーズ同士の関係分析では、

「対話関係を見つけること」

これがもっとも基本です。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、35-39小節)

メロディ部分に書かれた

「問い(とい)」「応え(こたえ)」

に注目してください。

「問い(とい)」

で疑問を投げかけるように提示し

それを解決するかのように

「応え(こたえ)」

が続きます。

 

このような「問い(とい)」と「応え(こたえ)」

はあらゆる楽曲に出てきますので、

まずはこれを探してみるのが、

フレーズ同士の関係分析としての出発点です。

実は、

新ウィーン楽派などの「無調作品」でも使えることが多い

大事な分析観点です。

 

(再掲)

それらのフレーズが

「問い(とい)」と「応え(こたえ)」になっていることを

見分ける方法は

実は「勘(カン)」。

しかし、

今回の譜例のように

「手が交差してメロディを演奏する場合」

この場合には、

「問い(とい)」と「応え(こたえ)」になっていることが多い傾向にあります。

(K.311の第1楽章などでも類似例が出てきます。)

 

また、今回の譜例のように、

◉ 類似した形のメロディが連続する場合
◉ 音域の離れたメロディが連続する場合

これらの場合にも

「問い(とい)」と「応え(こたえ)」

の関係を疑ってみましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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