【ピアノ】下行型のメロディをペダルで和音化しないほうがいい場合の具体例

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ダンパーペダルによる「和音化」という考え方は
常にペダリング解釈へ影響することを
覚えておいてください。

 

 【ピアノ】「ペダリングでは濁っていなければいい」から卒業する方法

という記事では

音域が高い音のほうが
印象に残りやすいので、
下行型のメロディのときに
踏み換えないペダルを使ってしまうと
メロディラインがぼやける可能性がある

などといったことを書きました。

実例で見てみましょう。

 

ショパン「ポロネーズ 第7番 幻想 Op.61 変イ長調」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

ここでは

はじめの16分音符As音からダンパーペダルで拾ってしまうのは

おすすめできません。

和声的には拾っても問題ないのですが

メロディラインの聴こえ方に問題が生じるからです。

 

もしペダルで残してしまうと

直後のEs音が鳴るときに

As音が残って和音化されてしまうため、

そのEs音が聴こえにくくなってしまいます。

ただでさえ

高い音のほうが印象に残りやすいうえ、

その高い音が伸びっぱなしになっているため。

 

こういうときに

弾く強さのみで解決しようとしてはいけません。

音楽表現が歪むからです。

ペダリングで解決する必要があるでしょう。

 

(再掲)

具体的には、

譜例で示した b のほうのペダリングを使うといいでしょう。

Es音が鳴った後に

後踏みペダル(シンコペートペダル)にします。

 

今回は強奏による例を取り上げましたが、

シンプルな弱奏によるメロディでも

「和音化」という考え方は

常にペダリング解釈へ影響することを

覚えておいてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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