【ピアノ】クレッシェンドとデクレッシェンドを同時に表現する

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「たったひとりでもアンサンブルをしている」
という事実を忘れないようにして
ピアノへ向かってみてください。

 

別々の声部で

クレッシェンドとデクレッシェンドを同時に表現するのは

苦手としている方が多いようです。

 

例えば、次のような例。

「アメイジング・グレイス ピアノ独奏編曲版」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、39-41小節)

この譜例は

筆者が編曲したものですが、

実際にここで見られるような

クレッシェンドとデクレッシェンドの同時使用は

あらゆる作曲家の作品で求められます。

 

譜例の40小節目では

フレーズ終わりでおさめるデクレッシェンドと

音楽が開くのにあわせたクレッシェンドが

同時に出てきます。

こういったところで

クレッシェンドのほうにつられて

デクレッシェンドのパートまで強くなってしまう例は

多く見受けられ、

改善すべき課題となります。

それでは良いアンサンブルをしているとは言えません。

 

ピアノソロ演奏の場合は、

たったひとりで

たった数本の指で

アンサンブルをしていかなくてはいけません。

楽譜に書いてある音を弾いたら

一応のアンサンブルにはなりますが、

良いアンサンブルをするためには

各声部を独立的にコントロール出来なくてはならないということ。

 

意識しながらよく耳を使って練習するしか策はないわけですが、

日頃の練習から

この意識をもっているかどうかで

演奏の仕上がりに大きく影響します。

 

「たったひとりでもアンサンブルをしている」

という事実を忘れないようにして

ピアノへ向かってみてください。

 

【楽譜あり】「アメイジング・グレイス」ピアノ独奏編曲版

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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