【ピアノ】舞曲の特徴が部分的に顔を出した表現

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「楽式論  石桁真礼生 著(音楽之友社)」
という書籍では、
古典的な意味合いを前提として
各舞曲の特徴などについても
一覧化されています。
本記事では、
その特徴が近現代の作品で顔を出した例を見ていきます。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ラヴェル「クープランの墓 より メヌエット」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、17-20小節)

「楽式論」にもあるように、

古典的なメヌエットでは

2拍目にあまり強くないアクセントをもつのが特徴。

 

この作品では

必ずしも古典的なメヌエットの分類に当てはめられない部分も出てきますが、

18小節2拍目のアクセントのように

明らかにそれを意識しているであろう部分も

見受けられます。

 

わざわざアクセントとして書いているようなところは

控えめに少しだけでてくるので

見落とさないように注意が必要。

それに加えて、

単なるアクセントではなく

古典的なメヌエットの特徴からきているアクセントであると

ひらめかなくてはいけません。

 

舞曲の特徴が

近現代の作品へどのように使われているのかについて

注意深く譜読みを進めてみてください。

もちろん、

ほんとうの古典的なメヌエットの作品であっても

楽曲によってさまざまな顔をもってはいますが。

 

(再掲)

演奏面についても、少しだけ。

18小節1拍目はフレーズ終わりなので

ここは大きくならないようにおさめると

2拍目が相対的に強調されます。

2拍目自体は

アクセントを「強く」と考えすぎずに

「重みを入れる」と捉えて音を出すと

楽曲の雰囲気を活かす強調になるでしょう。

19-20小節も同様です。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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