具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第18番 変ホ長調 作品31-3 第1楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、1小節目の右手)
ここでは、
「ダンケシェ(ー)ン」
と頭の中で唱えながら練習するという、
一風変わった方法があります。
「良くない例」として書き込んだように
2つのダウンビートをはっきりと入れてしまうと
音楽が縦割りになってしまう。
このように、
必要以上にビート(拍)を入れてしまうのが
音楽が流れなくなる原因の一つです。
「良い例」として書き込んだように
「ダンケシェ(ー)ン」
を一息で言うかのように演奏すると
音楽が流れるのです。
「ひとかたまりなのだから、一息で」
たったこれだけのこと。
ここまでで、取り急ぎタイトルは回収しました。
一方、この楽曲を練習している方のために
譜例箇所の演奏ポイントを少し書き残しておきます。
(再掲)
譜例の丸印で示した「16分音符F音」は
直後の「4分音符F音」より
大きくなってしまわないように。
例外はありますが、
基本的には
「長い音価の方に重みが入る」
というのがクラシック音楽の原則です。
巨匠 故 アレクサンドル・トラーゼも
TV番組「スーパーピアノレッスン 大曲に挑む」の中で
そう語っていました。
「付点のリズム」も正しく演奏し、
「3連符」のようになってしまわないように。
このリズムは第1楽章で何度も出てくる重要な素材です。
そして、
1-2小節目は「問いかけ」をしているようなイメージで。
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