【ピアノ】並行分散和音には「和音で素早くつかむ練習」が有効

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「同じ運指で並行移動していく分散和音」
に対して
必ずおこなうべきと言えるほど重要な
準備練習を取り上げています。

 

急速な並行分散和音を攻略するためには

「和音で ”即座に” つかむ練習」

が有効です。

すでに取り入れている方もいらっしゃるかもしれませんが、

この練習方法にはポイントがあるのです。

譜例とともに解説します。

 

ショパン「エチュード op.25-12(大洋)」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、1小節目前半をもとに)

譜例のように

並行分散和音を和音としてつかむ練習をして

その音型における手の形、ポジションを覚えます。

このときに、

「そのポジションを “即座に” 用意でき、力強く打鍵できる」

というのをひとつの到達目安としてください。

 

「即座に」というのがポイント。

実際の急速分散和音で使えるようにするためには

極論、目をつぶってでも

そのポジションを即座につかめるようになるまで

徹底的に和音練習すること。

そこまでやってはじめて、効果を感じるでしょう。

 

この楽曲の場合、

譜例のように

「2拍分の上行音型」を「2小節分のリズム」に乗って練習しましょう。

 

(再掲)

この「ひとかたまりのリズム」は

楽曲によって自由に作成してください。

 

もうひとつのポイントとしては

「次の拍頭の音まで弾く」

ということ。

次の拍頭の音を意識して練習することで

いずれつなげて弾くときにも応用できる練習になります。

したがって、

1小節目の下りの音型では

(原曲の)2小節目の頭の音まで弾くことになります。

次の譜例を参考にしてください。

 

譜例(1小節目後半をもとに)

他の小節でも、基本的なやり方は同様。

 

この練習方法は

すべての分散和音で使えるわけではありませんが、

譜例のように

「同じ運指で並行移動していく分散和音」では

必ずおこなうべきと言えるほど重要な準備練習です。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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