本Webメディアでは
「打鍵角度」という言葉をよく使います。
指を寝せ気味にして腹を使い
広い面積が鍵盤へ接触するように打鍵すると
まろやかな音になり、
指を立てて指先を使い
狭い面積が鍵盤へ接触するように打鍵すると
比較的芯のある音になる。
こういった、打鍵時の鍵盤に対する指の角度のことを
「打鍵角度」と呼んでいます。
この角度のコントロールが
音色を多彩にするポイントのひとつ。
加えて、
「打鍵速度」もコントロールすることで
さらに多彩に音色をコントロールできます。
これは、
指の送り込み方が
弦を打つハンマーの動作に
微妙な影響を与えるために出てくる音色差。
以前、
【30秒で学べる】「レガート奏法 〜ブルグミュラー[牧歌]を題材に〜」ワンポイントレッスン
と言う記事で
「砂かき分け奏法」
と言わんばかりの弾き方を取り上げました。
この指の送り込み方をすると
とてもまろやかな音色が得られるのですが、
どうしてなのでしょうか。
答えはシンプルで、
砂かき分け奏法を使うと
勝手に、自然に、
指の腹の広い面積を使うことになるからです。
指を立てて狭い面積でコツンと打鍵したような音
にはなりません。
ピアノの構造上、
指での打鍵角度を変えても
弦に対してハンマーの打つ角度が変わるわけではありません。
それなのに
打鍵角度によってハンマーの動き方自体には影響があり
音色にも影響があるというのが
タッチの奥深いところですね。
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