♬ 速いパッセージが弾けるようになるコツを知りたい
♬ 効率的なオススメ練習方法を探している
♬ テクニックを向上させたい
こういった希望に応えます。
■はじめに
この記事から学べること、特徴
♬ 基本的なテクニックの向上を目指せます
♬ ハノンを効果的に使う方法がわかります
♬ 譜読みの能力向上に直結する練習方法が学べます
ピアノの上達に欠かせない練習方法は、
何と言っても、短く区切って練習すること。
この方法の実例は数え切れないほどありますが、
今回はその中から4点を取り上げて解説します。
■【ピアノ: 練習方法】短く区切って練習するメリット(実例4点)
♬ 区切る!速いパッセージの具体的な練習方法 〜拍頭止め〜
「テクニック面が追いついてこない」という方のために、
速いパッセージの具体的な練習方法をお伝えします。
「拍頭止め」
という素晴らしい練習方法があります。
例えば、4分の4拍子で16分音符がずっと続いているとしましょう。
実際の楽曲「Do Re Mi Fa So Fa Mi Re Mi Fa So La Si La So Fa」(すべて16分音符)
その時に、次の拍の頭の音を4分音符で演奏し、その音からまた始めます。(4分音符単位)
(Do Re Mi Fa)(So – – -)(So Fa Mi Re)(Mi – – -)
(Mi Fa So La) (Si – – -)(Si La So Fa)
これを指定のテンポで演奏します。
譜例を見ると分かると思いますが、
各拍頭の音は2度弾くことになります。
これは単なる「リズム練習」とは異なります。
この練習方法をすると、
速いパッセージを1拍ずつ細かく取り出して練習していくことになるので、
1曲を通して演奏していたときには気づかなかった
うまく弾けていない部分を洗い出すこともできてしまうという、
とても便利な練習方法なんです。
何度も繰り返して練習することで、
「各拍頭の音を覚えてしまえるので、暗譜にも効く上に、万が一とんでもそこから復活できる」
というメリットまである。
応用練習として
「2分音符単位」でおこなっていく方法もあります。
上記譜例を参照してください。
そして、さらなる練習として、
「1小節ずつ練習して、仕上げた各小節をつなぎ合わせていく」
という練習方法も有効。
この場合は速いパッセージの練習に限らず、
楽曲全般に応用できます。
やはりポイントは、
「次の小節頭の音まで弾く」
ということ。
音楽は流れていますし、
小節と小節のつなぎ目の表現には
音楽的な要素が隠されていることが多いからです。
これさえ踏まえておけば、
区切って練習するからといって
音楽が細切れになることを恐れる必要はありません。
♬ ハノンも短く区切って練習すると効果的
「短く区切って徹底的に」という練習は
ハノンの練習にも応用できます。
通しでダラダラと弾くよりもずっと効果的。
このときに意識すべきことは、
「うまく弾けていない箇所を複数見つけて、それらの共通点を見つけ出す」
ということ。
短く区切って練習することで判別することができるのです。
パッセージで転んでいるときも、
実は「どこか隣り合った指間がもつれている」といったように、
「特定の箇所」に問題が発見される場合が多い。
うまくいっていないところの共通点を見つけ出すことが
自身の弱点の傾向を知ることにつながります。
♬「譜読み」でも短く区切ると効果的
譜読みをするときにも
「短く区切る」という方法が力を発揮します。
区切って、同じところを何度も何度も読んでいく。
おおむね弾けるようになるまでに重要なのが、
「今さっき弾いた内容を忘れないうちにもう一度読む」
ということ。
これが、効率よく手に入れていくポイントとなります。
つまり、仮に80小節の楽曲を譜読みするとしたら、
「80小節全部をゆっくり通す」ということを繰り返すよりも、
「8小節をしっかりと読んでから次の8小節に移る」という方法を10回繰り返すほうが、
譜読みは速く終わります。
もっと細かく区切ってもいいくらい。
加えて、
短い単位をていねいに徹底的に読んでいくことで
譜読み間違いをする可能性も減らすことができます。
♬ 模範演奏を参考にするときにも短く区切ると効果的
これは中級者以上向けの内容です。
現在取り組んでいる作品についてCD演奏を参考にしたい場合に
通して聴いてざっくりな感想を持つのもいいですが、
「ある一部分だけ」に焦点を当てて、
このピアニストはどうやっているんだろう、と思い聴き比べる方が有益。
というのも、
模範演奏を聴いても
「それがどのような方法をとることで実現されているのか」
が分からなければ
自分の演奏に活かすことはできないため、
短く区切って一点集中で分析する必要性があるからです。
今回の4つの項目を押さえるだけで、
練習の効率がアップするだけでなく
音楽要素をていねいに見ていくことにもつながります。
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