音楽にとって「感覚」は大切です。
左脳派的に頭で考えてひねり出した音楽ではなく
直感に頼って自由に演奏することも
時には必要でしょう。
しかし、
私の印象からすると
「みんな、あまりにも感覚に頼りすぎ!もっと音楽を読み取らないと。」
と言いたくなるのです。
例えば、
◉ フォルテを見たら、どのような性格の ”強く” なのかを考える
◉ アクセントを見たら、ただ強調するのではなく、”どのような表情で強調するべきか” を考える
◉ rit.が書かれている時に、どれくらいの加減でrit.すれば全体のバランスから見ると不自然でないか考える
◉ 作品の背景を知った上で、そのパッセージはどのような表情で弾くべきかを考える
などをはじめとし、
音楽を読み取るために必要なことは
他にもたくさんあります。
このような試行錯誤は
頭で考えた硬い音楽をすることとは異なります。
純粋に音楽を読み取っているだけです。
何となくで弾いている箇所が多く、
どうしてそう弾くのかについて
何も考えを持っていない方が多いと感じます。
何度も書いていますが、
音楽で大切なのは
「音の高さ」や「リズム」だけではありません。
「音の高さを間違えずに弾く(つまり、ミスタッチをせずに弾く)」
「楽譜に書かれたリズムを正しく弾く(つまり、指が正確に動く)」
比較的多くの学習者がこれらばかりを気にしています。
そして、
これらができると
もうその楽曲は弾けたと勘違いしてしまうのです。
少し厳しい言い方になりますが、
もし、すでに弾けるようになってきたあなたが
現在伸び悩んでいるのであれば、
本記事で書いたようなことを突破しないと
ずっとその実力周辺でステイするだけです。
譜読みこそ徹底的に力を入れるべき。
関連内容として、
以下の記事もご覧ください。
【ピアノ】新しい楽曲に取り組むときに振り出しに戻らないために
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