「楽曲分析(アナリーゼ)」というのは
楽曲理解のためには欠かせませんが、
正直、やらなくてもピアノを弾くことはできますし
どれくらい深く分析するのかも、学習者の自由。
どうしても分析力を鍛えるための学習をする機会が
減ってきてしまうのではないでしょうか。
実際の楽曲で手を動かして見ていくのが最大の学習ですが、
時には、
力のある専門家が楽曲分析した分析本を読んだり
楽式の基礎を学んだりといった学習も
分析力の土台を育ててくれます。
分析における一定以上の能力というのは
ただ単にピアノを弾いているだけでは
身につかないので、
上記のような分析の学習も
積極的に取り入れてみて欲しいと思います。
学習のポイントは、
「何とか目鼻がつくまで毎日続ける」ということ。
必ずしも一度におこなう学習量は多くなくてもいいので
毎日続けてみてください。
分析力は、一度上がってしまえば一生モノの力となります。
まずは短い期間で基礎を身につけてしまって
その後、腰を据えて応用的なことへ入っていくのがいいでしょう。
まずやって欲しい学習は、以下の2点です。
◉ 今弾いているピアノ曲の専門家による分析例を学習する
このあたりから入ってみてください。
楽式の学習に関しては、
「楽式論」石桁真礼生 著(音楽之友社)
という教材が定番かつ有益でおすすめです。
◉ 楽式論 石桁真礼生 著(音楽之友社)
専門家による分析例の探し方としては、
まずは書籍からあたってみましょう。
書籍のタイトルに
「分析」という言葉が含まれているものはもちろん、
「解釈」という言葉が含まれているものでも
通常、ざっくりとした構成分析くらいは書かれています。
以下の書籍は
分析内容は少ないのですが、
最低限の構成分析や解釈を知りたい場合は
参考にするといいでしょう。
さまざまな作曲家の作品が選抜されて収載されています。
◉ 最新ピアノ講座(7) ピアノ名曲の演奏解釈Ⅰ (音楽之友社)
◉ 最新ピアノ講座(8) ピアノ名曲の演奏解釈Ⅱ (音楽之友社)
もう少し分析寄りの教材だと、
以下のものも読みやすいです。
◉ ピアノ曲の分析と演奏 著 : ルドルフ・ケルターボルン 訳 : 竹内 ふみ子 / シンフォニア
他には、作曲家ごとにもさまざまな教材が出ていますので
まずは検索をかけてみてください。
ちなみに、
論文や研究紀要のようなものは
かなりマニアックな分析がされているケースが多いので
分析学習の初期段階では
いったん無視して構いません。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント