腰高というのは、
バスや高音が強調されて
低中域や中域が希薄になっていること。
一般的な用語ではありませんが、
音楽に関して使われているのも時々耳にします。
腰高のサウンドが取り入れられている例を見てみましょう。
例えば、以下のようなもの。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、13-17小節)
中域から高域にかけての位置にメロディが配置され、
そのメロディに対して
下ぶら下げでハーモニーが団子状に配置されています。
一方、バスは低音域に配置されているので、
倍音を考慮しなければ
バスとハーモニーのあいだがガラ空きになっています。
メロディが「顔」、ハーモニーが「胴体」、バスが「脚」と仮定すると、
腰高になっているのが分かるでしょうか。
腰高の配置というのは独特なサウンドをもっているので
作曲家は使いどころを選んで
意図的に取り入れます。
同曲の中でも
腰高の部分とそうでない部分とが使い分けられているので
弾いたり聴いたりしてみて
それらのサウンドの違いを把握しておきましょう。
こういった微妙なサウンドの引き出しを増やしていくと、
それが使われている新しい作品を耳にしたときに
取れる情報が増えますし、
ピアノアレンジの可能性も広げることができます。
一方、作曲家が腰高に作曲していないところで
演奏不注意により
バス〜ハーモニー間をスカスカに弾いてしまって腰高になるのは
避けなければいけません。
これについては、
という記事を参考にしてください。
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