以前からたびたび触れているように、
似たような音型では
できる限り運指を統一しておくと
混乱が生じないため
暗譜がスムーズにこなせます。
うっかり別の運指を使ってしまって
そこでつまづいてしまう可能性を減らすことが可能。
具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、3-4小節 11-12小節 52-53小節)
音型的に似ていて対応している部分を抜粋しました。
それぞれの譜例における丸印で示した運指を見てください。
筆者が実際に使っている運指で
すべて3の指でとるように書き込んでいますが、
実は、11小節目のソコに限り
筆者の使っている版では2の指でとるように書かれているんですよ。
他の2箇所は3の指でとるように書かれています。
3小節目と52小節目では3の指を使うにも関わらず
11小節目では2の指を使ってしまうと、
頭が混乱して混ざって使ってしまう恐れがあります。
前後関係を考慮すると
2の指を使うように運指付けされている意図も分かるのですが、
3の指を使っても特に弾きにくいことはなく
音楽表現にも問題が生じないので
それだったら、すべて統一してしまおうと思ったわけです。
細かなことのように感じるかもしれませんが、
このような部分でいちいち統一性を追求しておくと
後々、暗譜をしたり本番直前になったときに
助けられる結果となります。
以下の内容を実施してみてください。
運指のパターンも統一して試してみる。
やりにくいところがある場合は、
暗譜のしやすさとどちらをとるかを
てんびんにかける。
その際、甲乙つけがたいのであれば
暗譜のしやすさを優先して様子を見る。
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