具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第3楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、77-78小節)
78小節目を見てください。
メロディのアーティキュレーションからすると
縦線を書き入れたところで
音響の切れ目をつくるべき。
しかし、ここで問題が出てきます。
下段の4分音符や上段内声の4分音符は
どれくらいの長さにすればいいのでしょうか。
別の言い方をすれば、
それらの指を上げるタイミングは
どうすればいいのでしょうか。
解決策はシンプル。
メロディの8分音符を切るタイミングで
同時に切ってしまえばいいんです。
(再掲)
各声部を切るタイミングが
微妙にズレるのではないかとか、
そういうことを考えはじめると頭が混乱して
音楽までギクシャクしてしまいます。
メロディの8分音符を切るタイミングというのは
4分音符も8-9割鳴り終わった位置なので
そこで切れば4分音符の長さとしても
問題ないわけです。
学習のコツとしては、
譜例へ補足したように
縦線を書き込んでしまうことです。
そして、
「ここはすべての声部を同時に切る」
というのが一目でわかるように
譜読みの段階から仕込んでおきましょう。
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