【ピアノ】ピアノ曲に出てくるピッツィカート的な表現

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作品にもよりますが
ピアノ曲を演奏するときには
「ピアノ以外の楽器」をイメージできると
音色が豊かになります。
本記事がヒントのひとつになるでしょう。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

ピッツィカートとは

「弦楽器(主にヴァイオリン族)の楽器で、弦を指で弾いて音を出す演奏方法」

のことです。

通常でしたら弓でこするので

ロングトーンなども可能ですが

ピッツィカートの場合は

「ポン」あるいは「ボン」という短い音とともに

響きは消えていきます。

 

今回はヴァイオリン族の中から

高音楽器「ヴァイオリン」と

低音楽器「コントラバス」の

音サンプルをご用意しました。

(MIDIによる作成音源です。)

 

♪ ヴァイオリンのピッツィカート

 

♪ コントラバスのピッツィカート

 

音源は単音での演奏でしたが、

和音演奏や同音連打演奏なども

ある程度は可能です。

また、演奏する音域によって音色は多少変化します。

 

さて、タイトルを回収しましょう。

「ピアノ曲に出てくるピッツィカート的な表現」

これは意外にも多くの作品に見られるのです。

 

例えば、

ドビュッシー「前奏曲集 第1集 より デルフィの舞姫たち」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲尾)

一番最後のB音は

「4分音符」であり、なおかつ「テヌートスタッカート」がついています。

このような

「短く切れるけれども多少の余韻が残るような低音表現」

というのは

コントラバスのピッツィカートを思わせます。(もしくはチューバのつぶやくような一吹き。)

【注】
実際には、ここまで低い音を通常のコントラバスでは出せません。
しかし、
ピアノ曲としてピアノという楽器の音域を考慮して音を選んでいるので
その辺りはお気になさらず。

 

ピッツィカートの音色というのは

「たとえダイナミクスは小さくても、音に芯があり、輪郭がはっきりみえる」

というのが特徴です。

そこで、

ピッツィカートをイメージさせる音をピアノ曲で見つけた時には

「音色」を考えるべきでしょう。

「速めの打鍵速度を意識し、指先で軽く突くように演奏する」

このようにすると、

小さくても芯のある音を出すことができます。

 

今回取り上げたのは

ピッツィカートを連想させるほんの一例です。

もっと高い音域で出てくるピッツィカート

を連想させるピアノ曲もありますし、

こういった引き出しを増やすために

ピアノ曲以外の作品にもたくさん触れましょう。

そうすると、

ピアノ曲を聴いた時に

ピアノ以外の楽器の音をイメージできるようになってきます。

 

【ピアノ】取り組んでいる作曲家が作った “ピアノ曲以外” も聴こう

という記事を参考にしてください。

 


 

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