具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第3楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、33-34小節)
33小節目の最後の16分音符B音は
普通に考えたら1の指でとるはず。
34小節1拍目の1オクターブ上のB音が
つかみやすくなるからです。
一方、カッコで補足したように「2の指」でとるという方法も。
そのようにしても
跳躍は1オクターブ跳ぶだけなので危険ではありませんし、
何より、
「運指でわざとアーティキュレーションを切ることができる」
という利点が出てくる。
よほど手が大きくないと
2の指を離さない限り
1オクターブ上のB音をつかめないからです。
オクターブ跳躍するところでスラーが切れていますね。
アーティキュレーションの表現のしやすさは
運指が大きく影響しています。
譜読み段階で
このような細かなことも考えつつ
運指付けしていきましょう。
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