【ピアノ】運指でわざとアーティキュレーションを切る

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アーティキュレーションの表現のしやすさは
運指が大きく影響しています。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、33-34小節)

33小節目の最後の16分音符B音は

普通に考えたら1の指でとるはず。

34小節1拍目の1オクターブ上のB音が

つかみやすくなるからです。

 

一方、カッコで補足したように「2の指」でとるという方法も。

そのようにしても

跳躍は1オクターブ跳ぶだけなので危険ではありませんし、

何より、

「運指でわざとアーティキュレーションを切ることができる」

という利点が出てくる。

よほど手が大きくないと

2の指を離さない限り

1オクターブ上のB音をつかめないからです。

オクターブ跳躍するところでスラーが切れていますね。

 

【補足】
「新版 モーツァルト 演奏法と解釈」
著 : エファ&パウル・バドゥーラ=スコダ 訳 : 堀朋平、西田紘子 監訳 : 今井顕 / 音楽之友社
という書籍で書かれているように、
このようなスラーの切れ目で
音響はつなげる解釈もあります。

 

アーティキュレーションの表現のしやすさは

運指が大きく影響しています。

譜読み段階で

このような細かなことも考えつつ

運指付けしていきましょう。

 

◉ 新版 モーツァルト 演奏法と解釈 著 : エファ&パウル・バドゥーラ=スコダ 訳 : 堀朋平、西田紘子 監訳 : 今井顕 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 

 


 

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