初見演奏をすることには
たくさんの利点があります。
通常の形態での演奏能力向上へ結び付けることよりも
むしろ、
「一生で触れられる作品数が圧倒的に増える」
というところに
より大きな利点があると言えるでしょう。
普段、腰をすえて取り組む作品というのは
時間をかけるので
せいぜい、年に数曲~数十曲と向き合うのが関の山。
では、他の音楽へ触れるためには巨匠の演奏を聴く、
みたいなことになるわけですが、
初見演奏の力が伸びてくれば
毎日、新しい曲を音にする機会できるんです。
深く学習するわけではなくても
自分で音にしてみるのは
ただ聴いているだけとは
まったく接触濃度が異なります。
自分の身体を通して音にすることの重要性は
「春の祭典」「火の鳥」「ペトルーシュカ」などの作品で知られる
ストラヴィンスキーも語っています。
初見演奏をやらないだけで
生涯に触れられる作品数が圧倒的に減ってしまうことを
知ってください。
そして、
日々初見演奏をしてその力が磨かれれば
より良い質で多くの作品と初対面できることも大切。
やっているうちに
ピンとくる作品と出逢って
ほんとうのレパートリーにしようと思うケースも
出てくるはずです。
新しい作品、新しいテクニック、新しい音楽経験に出逢う機会だと思って
初見演奏と付き合ってみましょう。
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