【ピアノ】遅れメロディが宙を舞う

スポンサーリンク
楽曲をひも解いていくというのは
ただ単に
指の動きを覚えたり
和声分析をするだけでなく、
些細な部分に耳を傾けることだと言えるでしょう。

 

ラフマニノフ「前奏曲 変イ長調 op.23-8」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)

この箇所では

下段の4分音符も重要ですが、

丸印で示した高い音が

より重要なメロディ。

 

この楽曲をはじめて聴いたときに

なんだか宙を舞っているような美しいメロディだと

感じたものです。

その秘密は、

メロディが拍頭で打たれずに

16分音符ひとつぶん遅れて鳴らされることにあります。

 

多くの楽曲では

メロディは拍頭で鳴らされるため、

ディレイというエフェクトがかかったような

エコーになる譜例のような書法は

聴衆にとって新鮮に響きます。

 

楽曲をひも解いていくというのは

こういった些細な部分に耳を傾けることだと

言えるでしょう。

 

この記事の内容を読んだ今、

再度、上記の作品を聴いてみてください。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

Kindle Unlimited 読み放題 無料トライアル

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
譜読み
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました