ラフマニノフやプロコフィエフなどの作品って、
譜読みの時に両手でゆっくり弾いていると
今弾いているところが
果たして合っているのかわからなくなる楽曲、
多いと思いませんか。
該当作品は山ほどありますが、
例えば
ラフマニノフ「音の絵 op.39-9」など。
1音1音ではなく
ある程度のカタマリになることで
初めて音楽を分からせるように
作曲されているのです。
こういった楽曲を練習するときは、
“片手づつ” 暗譜するくらいバリバリ弾けるようにしておき、
それができるようになってからはじめて、両手でゆっくりと合わせる
それができるようになってからはじめて、両手でゆっくりと合わせる
このようにしましょう。
頭ん中をLentoにしてしまうと
こういった音楽は分からなくなるのです。
「両手で分担して弾くパッセージ」
などが出てくることもあるので
運指を決める時には
もちろん両手で考えなくてはいけません。
しかし、
スムーズに弾けるようにさらっていく段階では
必ず片手づつ仕上げること。
そうすることで
少々分かりにくい作品であっても
スムーズに譜読みを進めることができます。
譜読みに関連してもう一点。
演奏会などで学習者の演奏を耳にしていると
ラフマニノフやプロコフィエフなどの作品で
「臨時記号の小節内有効」を見落としている方が
非常に多い印象です。
先ほど書いたように、
両手でゆっくりとしたテンポで譜読みをしていると
合っているのかどうかが分かりにくいことも
見落とす理由にあるはず。
音を間違えて覚えてしまうと
あとで修正するのがとてもたいへんです。
場合によっては
前後の運指まで変更しなくてはならなくなる可能性すらあります。
ていねいに譜読みをする習慣をつけておきましょう。
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