「自分が出した音を良く聴くように」
という注意を何度も耳にしたことがあると思います。
なぜそうするべきなのでしょうか。
理由① 狙った音を出すため
ひとつ目の理由としては、
とうぜんですが
狙った音を出すためです。
良く聴けている音というのは
出し方にも気をつけている音であり
聴いちゃいない音というのは
出し方にも意識がないことがほとんど。
打鍵に意識をもって
出てきた音もよく聴く。
うまくいかなかったら改善する。
練習の段階からこのように工夫することで
狙った音を出すことができるようになります。
理由② その後の音とのつながりを良くするため
自分の音を良く聴く必要があるもうひとつの理由としては、
「よく聴く」というのは
その音を美しく出すためだけでなく
その後の音とのつながりを良くするためにも必要だからです。
例えば、以下の譜例を見てください。
J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第22番 BWV 867 ロ短調 より プレリュード」
譜例(PD楽曲、Sibeliusで作成、11小節目と17小節目)
矢印で示した部分には
短2度音程が出てきますが、
この不協和音程を自分の耳でよく聴いていないと
解決した3度の協和音程の響きと
無関係な音色を出してしまうことになります。
とうぜん、短2度以外の音も良く聴かないといけませんが…。
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