【ピアノ】間接的に影響を受ける学習方法

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特にある程度学習が進んできてから有効な学習方法は、
ひとりのピアニストやひとつの作品に執着してマネするのではなく
豊富な学習の中から
間接的に影響を受ける方法です。

 

誰かのピアニストの演奏に影響を受けて

その解釈や身振りまでをマネして弾いてみたことは

あるのではないでしょうか。

一定期間このような学習をしてもいいのですが、

いつまで経ってもこればかりでは困ります。

 

好きなピアニストの演奏に限らず

その楽曲について

とにかくガチって学習する。

しかしそのうえで

ピアノへ向かうときは自分のやりたいことを弾く。

このようにしてみてください。

そうすると、

気が付いたときには

学習したピアニスト達の演奏から

間接的に影響を受けていることに気が付くはずです。

 

ひとつだけを参考にしてそれをマネするのではなく、

たくさん吸収してそれらから間接的に影響を受けるやり方をすると、

何かの劣化版コピーにはならないので

マネすることなく自分の音楽観が広がっていきます。

 

作曲や編曲の学習も同じ。

ハナからマネしようと思って先人のひとつの作品を学習するのではなく、

純粋に音楽そのものに興味をもって

あらゆる作品からガンガンに吸収する。

そして、自分で書くときには

コンセプトをもったうえでやりたいことを書く。

このようにすると

マネではなく

間接的に影響を受けている自分に気が付きます。

 

今回取り上げた学習方法のキモは

視野を広げて学習量自体は増やすということ。

筆者の場合、

自分の作品がゆるんできたなと感じたら

いつもウェーベルンの分析へ戻るのですが、

それをすると

マネをするわけではなくとも

自分の音楽が引き締まるから不思議です。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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