我々は、
◉ どんなリズムで弾くか
こういったことは
譜読みでしっかりと読み取ろうとするのですが、
「どんな音色で弾くか」ということに関しては、
非常にうとくなりがち。
どうしてなのでしょうか。
答えはシンプルで、
当たり前のことですが
我々が日頃使っている楽譜には
音色の情報が少ないから。
そもそも楽譜というのは、
音色を指示するのに
あまり適していないツールとも言えます。
だからこそ、
「どういう音色で弾くのが適切か」
という観点を常にもって譜読みをしないと
ピッチとリズムを読んで
譜読みが終わったつもりになってしまいます。
では、
楽譜のどういったところから
「どういう音色で弾くのが適切か」
を判断していけばいいのでしょうか。
近現代以降の作品では
作曲家が言葉を用いてまで
音色を指示していることがあります。
しかし、
そうでない作品の場合は
◉ 発想標語
◉ 強弱記号
◉ 各種ペダリング指示
◉ 使われている音型
これらのような
通常の書き込みや記譜から
求められている音楽を読み取り、
それを参考に
音色を判断していくことになります。
ピアニストの演奏を聴くときも
アゴーギクなどを参考にするだけでなく、
「特定の部分で、どんな音色を使っているか」
という視点をもって聴くようにすると
良い学習ができるでしょう。
いずれにしても、
「どんな音色で弾くか」ということに関して
我々は非常にうとくなりがちだということを認める。
これが音色に気が向くようになるための第一歩です。
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