ショパンのワルツをはじめ
あらゆるワルツでは
右手が目まぐるしく動き回るため、
どうしてもそちらばかりに意識がいってしまいがち。
しかし、
テンポキープの要は
左手の3拍子であり
音楽の軽さや重さのコントロールも
左手にかかっています。
左手は右手と同じくらい比重を与えて練習すべき。
そして何よりも
左手で一番問題となるのは、
「音が欠けたり鳴り損なったりしているのに、意識せずにいる」
この部分です。
例えば、
以下の譜例の左手を見てください。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、5-8小節)
各小節の左手で
2-3拍目は和音ですよね。
この和音の音が一音鳴り損なったりしても
右手ばかりに一生懸命になっていると気がつきません。
また、
こういった不注意は
意識しないとずっと直りません。
「もう譜読みが終わって、おおむね弾けるようになった」
と思っても、
必ずこういった細部のチェックはおこなってください。
左手だけで練習し、
和音をバランスよくつかむ練習を充分におこなってから
両手でも練習していきましょう。
「音の欠け」というのは
「音の間違い」と同じくらいもったいものなんです。
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