ピアノ演奏において
「脱力すべき理由」「力を使ってもいいケース」などについては
「脱力」カテゴリー
で解説しています。
今回は、脱力に関して
ちょっと変わった視点での話題を取り上げます。
筆者自身、
変な力みが入っているときには
どうも自分の音をよく聴けていないと感じていました。
弾いていてそう感じたこともありましたし、
力みを感じていた演奏では
録音をしてみたときの
想像と現実のギャップがすごかったので
後になって実感したことも。
この部分について昔からずっと疑問を感じていたのですが、
常にこの疑問をもち続けていたところ
面白い実験の記事を見つけることができました。
「ピアノ演奏技法」ジョージ・コチェヴィッキー(著) 黒川 武 (翻訳) サミーミュージック
という書籍の中に
以下のような文章があります。
筋肉の過度の緊張は精神活動全体を妨害するものである。
モスコー芸術座の創立者でディレクターであったスタニスラフスキーは
実験でこのことを示している。
ある生徒にグランドピアノの片端を持ち上げさせ、
力んで持ち上げている間に都市の名や九九を言わせた。
この生徒はグランドピアノを降ろさないと、
このような簡単な問いに答えることができなかった。
(抜粋終わり)
ピアノを弾きながら
自分の音をよく聴くことや力みについて
あれこれと考えていた身としては
妙に興味をもてる内容でした。
この書籍には、
指を動かすことにおいて
筋肉以外の要素がどのように重要であるのかについて
詳しく書かれています。
普段の学習とは異なった視点が得られて面白いので
参考にしてみてください。
◉ ピアノ演奏技法 ジョージ・コチェヴィッキー(著) 黒川 武 (翻訳) サミーミュージック
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