持続が続くときには
どのように響きが移り変わり
どのようなニュアンスで弾いていけばいいかを
検討する必要があります。
しかし、次に示す譜例(上)のような
刻みによる持続の場合には
響きの移り変わりへの意識が
ないがしろになってしまいがち。
モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、36-39小節)
左手にでてくる伴奏の刻みは
一種の「持続」です。
伸ばしていても成立するものを
◉ ハーモニーとリズム欲しさ
◉ 音を減衰させない
◉ 音を減衰させない
などといった理由で
あえて刻みの伴奏にしています。
こういった伴奏が出てきたときには、
譜例(下)のように
刻む持続を伸ばす持続へ要約し、書き直してみてください。
(再掲)
このようにすると
刻まれていた持続の意味合いや
ハーモニーの移り変わりが
よく理解できます。
仮に、伴奏部の持続に旋律的な動きが含まれている場合は
それもはっきりと見きわめることができます。
伸ばす持続のまま何度も弾いてみて
次のハーモニーへの移り変わりのニュアンスなどを
よく検討したのち、
通常の伴奏へ戻しましょう。
譜例には出てきませんが、
和音の同音連打による伴奏なども
同じような意図であると言えます。
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