【ピアノ】原則、ソステヌートペダルを使わずに済む演奏法を選ぶべき理由

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グランドピアノにおける
「ソステヌートペダル(3本あるうち、真ん中のペダル)」
というのは
便利な機能をもっていますが、
本番で使用するにあたって
とても大きな問題を含んでいます。

 

20世紀以降の作品などで

ソステヌートペダルを使うことでしか出せない表現を求めて

それを使用するのは構いません。

一方、

バスは途切れさせたくないけれど

ウワモノの濁りを解消させたいときなど、

完全に踏みこんでいるダンパーペダルを半分だけ戻して

再び完全に踏み込むテクニックで対応できる場合は

原則、そちらのやり方を優先させたほうがいいと考えています。

 

なぜかというと、

ソステヌートペダルは

結構大きなホールのグランドピアノでも

平気で故障したままになっていることが多々あるからです。

 

完全に故障している場合もあれば、

調子が良くない状態で放置されていることも。

そして、当日の調律では

多くの場合そこまでチェックをしてくれません。

ソステヌートペダルが故障していることに当日会場リハで気が付いて

すぐさまその場にいる調律師へ伝えても、

多くの場合は、構造上すぐに直せません。

 

このような理由から、

ハーフペダルの可能性を追いやってでも

ソステヌートペダルを使うことを前提に練習していくことは

オススメできないのです。

 

ほんらい、表現したい内容を最優先すべきであり

ソステヌートペダルが必要だと思えば

使ったほうがいいのかもしれません。

しかし、

ピアノという楽器は

原則、自分で持ち運ばずに

本番の会場のピアノを使ってパフォーマンスしなければならないので、

故障している可能性の高いソステヌートペダルを使う予定で臨むのは

危険を含んでいると言えるのです。

 

20世紀以降の作品などで

ソステヌートペダルを使うことでしか出せない表現を求めて

どうしてもそれを使用しないと成立しない場合もあるでしょう。

その場合は、必ず会場への事前チェックを入れてください。

 

言うまでもありませんが、

あなたが習っている「ピアノの講師が主催の演奏発表会」の場合、

マナーという意味でも

必ず講師を通して確認してもらってください。

無断で直接ホールとやりとりをしてしまうと、

先生はきっといい思いをしないはずですから。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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