【ピアノ】スケールをスケールっぽく弾かない

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本記事では、
「実際の楽曲に登場するスケール」
をどのように演奏すべきかについて取り上げています。

 

ほとんどの楽曲では

「スケール(音階)」が出てきますよね。

一瞬で通り過ぎてしまうものや

スケールの断片も含めれば

それらが出てこない楽曲のほうが少ないくらいではないでしょうか。

 

さて、

スケールなのですが

演奏上心得ておくべきことがあります。

それは

「スケールをスケールっぽく弾かない」

ということ。

 

同じ強さ、同じ音質の音を

「ダダダダダ」と並べるのは音楽的ではありません。

「クレッシェンドが書いてないから…」

「デクレッシェンドが書いてないから…」

などと思うと、

ついスケール練習のように弾いてしまいがち。

 

まずは、スケールの到達点を見てください。

そして、その到達点をどのような表情で演奏したいか考える。

そこまでできたら、

到達点に向かって

ふくらませるなり、おさめていくなりすればいいのです。

この3ステップを譜読みに組み込んでください。

 

こういったように 

音楽的なことを逆算して演奏しさえすれば

決して無機質なスケールは出てきません。

 

せっかく美しい演奏をしていても

突如、無機質なスケールが聴こえてくると

夢から覚めてしまうのです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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