自身の演奏の録音などを聴いていて、
「音楽が流れていない」
と思ったことはありませんか。
演奏法自体に原因があることもあります。
しかし、いちばんは
「 rit. から a tempo に戻すところで ”余分な間(ま)” を空けてしまっていること」
これが原因になっているはずです。
音楽は続いていないといけません。
a tempoに入る直前に「ヨイショ」は不要です。
rit.をしたその流れのままスルリと次へ進みましょう。
もう一つ、
音楽の流れを止めないために意識すべきことを挙げます。
「ひとつ終わって次、またひとつ終わって次、になっていないか」
という点にも注意が必要です。
例えば、
音楽は4小節や8小節などが単位となって
できていることが多いですが、
(「小楽節」「大楽節」などと専門用語がありますので、興味のある方は「楽式論」を参照してください。)
こういった細かな単位で
いちいち音楽を終わらせてしまう演奏が多い傾向にあります。
「ひとつ終わって次、またひとつ終わって次」
となってしまっているのです。
もちろん、
「ソナタ形式の楽曲などで、展開部が完全に終わって再現部に入る」
などといった箇所の場合は、
しっかりと終わらせてから先に進んでも構いません。
音楽のつくり自体がそうなっているのでOKです。
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