ポピュラーピアノソロ編曲が上手くなる、たった一つのコツ

スポンサーリンク
今回の記事は番外編です。
ポピュラーピアノ編曲に関して
よくいただくご相談に答えます。

 

「ポピュラーピアノソロ編曲が上手くなる方法を教えて欲しい」

というご相談をいただくことがあります。

 

細かいことを言えばコツはたくさんあります。

それこそ、

徹底的にチュートリアルを

積み上げていくようなやり方でしたら

かなり本格的な勉強が必要になります。

一方、

もう少しハードルを下げて上達できる方法を

知りたいですよね。

 

「ポピュラーピアノソロ編曲が上手くなるたった一つのコツ」

を教えます。

それは、

「バッキングのパート譜みたいにならないように気をつける」

ということ。

 

バッキングとは、

簡単に言うと「伴奏部分」のことです。

例えば、

編成にピアノが入ったバンドにおける

ピアノパートの役割は、

ほとんど「同じような音域」で「同じような動き」をしています。

(少し極端な言い方ですが、傾向としてはの話です。)

それぞれの楽器の役割分担が決まっているからですね。

これと同じようなことを

ピアノソロでも ”ほとんどずっと” やってしまっている編曲は多い。

つまり、

「ほとんどずっと、同じような音域で、弾きやすいような伴奏型で左手を動かしているだけの編曲」

になってしまっているということ。

 

例えば、譜例のような音型例。

 

正直言ってしまえば、

世の中に出ている「速弾き」と言われる

ピアノ演奏の多くは

上記のようなアレンジになってしまっています。

少し聴いたところはカッコよく聴こえたりしますが

一曲の中で「ずっと鳴りっぱなし」なので

まったくメリハリがありませんし、

ましてや、続けて2曲目を聴く気にはなりません。

もちろん、パフォーマンスとしてはアリです。

しかしこのやり方では

楽曲の力として

聴衆に訴えかけるソロにはならないのです。

いいですか、

「ソロ」なのですよ。

 

念のために補足しますが、

譜例のような伴奏型を使ってはいけない、

と言っているわけではありません。

一曲の中で

 ”ほとんどずっと” 

こればかりで通そうとはしないほうがいい、

とお伝えしたいのです。

 

細かいテクニックは

多くのポピュラー楽曲を分析するなりして

吸収するしかありません。

そんな中、

今回お伝えしたたったひとつのことだけは

覚えておいてください。

「バッキングのパート譜みたいにならないように気をつける」

これを意識しているかどうかだけでも

全体をまとめあげるバランス力が段違いになります。

ゆくゆく細かいテクニックがついてきたときに

それをもっと実感することでしょう。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

Kindle Unlimited 読み放題 無料トライアル

 

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
ポピュラーピアノ 伴奏型 ピアノアレンジテクニック
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました