ピアノ演奏を含め楽器演奏では、
「森を見て木も見る」
という視点が重要です。
例えば、4小節を一息で演奏するメロディがあったら、
「数音単位での細かいニュアンスは考えても、4小節を大きくひとつでとるという視点を忘れない」
ということ。
自分の中で意識があるかどうかで
出てくる音に大きな違いがあります。
「森(大きなフレーズ)」だけ見ていると
細部のバランスがとれずに荒削りになりますし、
「木(数音単位での細かいニュアンス)」だけ見ていると
フレーズが細切れになって音楽が流れません。
そこで、「森を見て木も見よう」ということなのです。
ピアノという楽器は
音が「減衰」することもあって
フレーズが切れてしまっているかどうかに
意外と気付きにくかったりします。
ある程度弾ける方の中でも
フレーズの短さが課題となっている学習者が多いのは
こういったことも理由のひとつでしょう。
まずは「自分の中で意識を持てるかどうか」が大きいのです。
特に注意が必要なのは
「ゆっくり練習(拡大練習)」をするとき。
「ゆっくり練習(拡大練習)」
というのは
非常に重要な練習ではあるのですが、
どうしてもフレーズが短くなってしまいがち。
つまり、
「森を見ずに木だけ見る」
という状態になってしまいやすい。
その結果それがクセになってしまうと
テンポを上げた際にマイナスになってしまいます。
「ゆっくり練習(拡大練習)」
をする際も
◉ フレーズの長さを意識すること
これらを忘れてはいけません。
通常のテンポでさらう時も
ゆっくりさらう時も
「森を見て木も見る」
という視点を持って練習していきましょう。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
Twitter
https://twitter.com/notekind_piano
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
200万冊以上のあらゆる電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント