具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
ブラームス「2つのラプソディ 第1番 Op.79-1 ロ短調」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、62-66小節)
ここでの高速の駆け上がりでは
全体にわたってダンパーペダルを踏みっぱなしにする解釈があります。
音階ではあるのですが、
ハーモニーやメロディとして聴かせるというよりも
カタマリとしてウワァっと効果音のように
聴かせることが狙われているのでしょう。
したがって、
グリッサンドに準じた表現として
ペダルを使った演奏が可能です。
(再掲)
一方、
各音階の中頃あたりからペダルを踏み始めるやり方も一案。
これは、濁りを気にしているのではなく
クレッシェンドのサポートを狙っています。
ダンパーペダルを使用することで
他弦の共鳴による倍音が付加されて
なおかつ、各音の響きがのばされカタマリとなっていきます。
したがって、
クレッシェンドの中頃あたりから踏み始めることで
最初から踏んでいる場合よりも
その後のひと押しを効果的に演出可能。
こういった場面を演奏するときには、
全部踏みっぱなしの場合とのサウンドの違いを確かめて
自身の表現したい内容にあったペダリングを
考えてみてください。
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