【ピアノ】駆け上がりでクレッシェンドをサポートするペダリング

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ダンパーペダルの踏み始め位置を工夫すると
クレッシェンドの効果を
より効果的に聴かせることができます。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ブラームス「2つのラプソディ 第1番 Op.79-1 ロ短調」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、62-66小節)

ここでの高速の駆け上がりでは

全体にわたってダンパーペダルを踏みっぱなしにする解釈があります。

 

音階ではあるのですが、

ハーモニーやメロディとして聴かせるというよりも

カタマリとしてウワァっと効果音のように

聴かせることが狙われているのでしょう。

したがって、

グリッサンドに準じた表現として

ペダルを使った演奏が可能です。

 

(再掲)

一方、

各音階の中頃あたりからペダルを踏み始めるやり方も一案。

これは、濁りを気にしているのではなく

クレッシェンドのサポートを狙っています。

 

ダンパーペダルを使用することで

他弦の共鳴による倍音が付加されて

なおかつ、各音の響きがのばされカタマリとなっていきます。

したがって、

クレッシェンドの中頃あたりから踏み始めることで

最初から踏んでいる場合よりも

その後のひと押しを効果的に演出可能。

 

こういった場面を演奏するときには、

全部踏みっぱなしの場合とのサウンドの違いを確かめて

自身の表現したい内容にあったペダリングを

考えてみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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