具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第2楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、曲尾)
最終小節の2分音符の部分を見てください。
記事タイトルの
「緩徐楽章の曲尾では音価に注意」というのは
何を言っているのかというと、
こういった最後の長い音価が
半分の長さになってしまっても
気付かずにいるケースが多いということなんです。
この楽曲は4/4拍子ですが、
譜読みの段階では
16分音符の刻みをカウントとして勘定するはず。
つまり、2分音符であれば
16分音符8つぶんの長さなのですが、
4つで先へ進んでしまうような間違いが散見されます。
(再掲)
なぜ、
「”緩徐楽章” の ”曲尾” では」
という書き方をしたのかというと、
テンポがゆるやかだと1拍が長いので
こういった勘定間違いが起きやすいということと、
曲尾では全パートで伸ばしているケースが多く
他のパートが「拍をとる参考になる刻み」をしていないことが大半だから。
数拍足りないのに平気で先へいってしまうというのは
想像以上に大きな問題。
こういったことをソロの段階から気をつけていないと、
アンサンブルでとても惨めな思いをすることになります。
気をつけて譜読みをするようにしましょう。
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