記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
はじめに
審査員としてあらゆる企画の審査を担当して感じたことをもとに
演奏をプレゼンする機会におけるマナーの注意点を紹介します。
そのマナーで演奏自体の審査結果が変わるわけではありませんが、
審査する人物もやはり人間。
マナーがきちんとした方の演奏を聴くと
印象がいいのは当然なのです。
私が昔に「失敗していたな」と思うことも振り返りながら紹介しました。
■演奏をプレゼンする機会の注意点 5選
♬ 服装選びの落とし穴
「服装」は男女問わず悩みどころです。
男女問わずよく問題として耳にするのが、
「カジュアルな服装」についてです。
プレゼン機会の趣旨自体がそういったものでしたら問題ないのですが、
そうでない場合は「なるべく正装に寄せた格好」をしておいたほうがベターです。
というのも、
クラシック(「大人のための欲張りピアノ」シリーズは主にクラシック作品を扱っているので、
クラシックを例に出します。)の発表会、演奏会、プレゼンの場は、
審査員や聴衆の多くが「ご年配の方」なのです。
そういったときに、
いきなり周りの出演者とかけ離れた「カジュアルな服装」で登場すると
違和感を覚えます。
よほどの趣旨と企画がない限りは、
なるべく正装に寄せた格好をしておくといいでしょう。
また、譜めくりで参加する方は「主役よりシンプルな格好」をしたり、
伴奏者は「ソリストよりもシンプルな格好をする」のが一般的です。
こういったことは当たり前のようではありますが、
うっかりすると当日汗かくなんてことにもなりかねません。
事前準備が大切です。
♬ たとえ1分でも遅刻していないか
たとえ1分でも遅刻しないように注意しましょう。
これが全てを台無しにします。
特に1人のために時間が確保されているケースでは
大変迷惑なことになってしまいます。
「出てくる」というのは「約束を守る」ということです。
♬ 出入りの印象は意外と大きい
ホール演奏会でしたら
ドアマンがいることは多いですが、
演奏をプレゼンする機会の場合は
自身でドアを開け閉めする「多目的室」のような部屋でおこなうこともあります。
参加者の「出入り」に関して
私がいつも気になるのは「大きな音が平気で立っていること」です。
例えば、
「ドアを閉めるときの音」。
ピアノから出てくる音よりも大きな爆音を立てて閉める方がいて
「ちょっと待ったァ」
と立ちあがりたくなることがあります。
「どうやったらそんな大きな音がたつのだろうか?」
「ドアに恨みでもあるのだろうか?」
と思うような音を耳にすることがしょっちゅうあるのです。
大きな音を立てる方って
結構自覚がない場合も多いそうです。
意識的に注意しておくべきだと思っています。
審査員からの印象はずいぶん変わるので。
♬ 使用楽譜の提出がある場合、製本がきれいかどうか
特に
「自作曲作品」
「編曲作品」
を披露する時には
使用楽譜の提出が求められるケースもあります。
その場合、
「製本はしないでください」と要項に書かれていない限り
当然製本するべきです。
製本って、結構個人差が出ます。
角が揃ってなくてガタガタになっているとか、
ひどい場合には審査会場に入ってからホチキスを出し始める方もいます。
製本は審査員に見えないところで終わらせてくるのが基本。
できれば、ホチキスではなく製本テープを使ってきちんと製本しましょう。
また、
ジャバラ製本はまだギリギリOKとしても、
両面コピーで裏面が上下逆さまになっていると本当に見にくい。
できる限り見やすい製本を心がけましょう。
♬ 演奏前のトークプレゼンある場合、言葉遣いが適切かどうか
これはいうまでもありませんよね。
追加で注意すべきなのは、
「話しすぎないこと」です。
多くの場合、時間枠が決まっています。
長々と語り始めて時間を独り占めしている方を時々見ますが、
あまりいい印象は持てません。
本記事は以上です。
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