初心者の方で
本番の経験がまだ浅い場合、
「こんなことまで意識できていなかった」
というような
ちょっとした失敗が起きやすい。
その代表格は
「爪が鍵盤にあたる音がうるさすぎて、演奏の邪魔になった」
というもの。
爪の長さによって
騒音面だけではなく
演奏のしやすさにも影響があるからか、
音楽雑誌で
「ピアニストの爪のお手入れ特集」
などを目にすることさえあります。
爪の音がうるさいと
演奏が台無しになってしまいます。
特に独学の方は
日ごろ指摘してくれる方がいないので
自宅でひとりで練習していると
そこまで気が回らないこともあるでしょう。
しかし、
本番のようなよく響く会場で弾いたり
ましてや、録音を聴き直したりすると
驚くほどカチカチ音が気になるものです。
最低限のお手入れはやっておきましょう。
本番前にだけやろうとするのではなく、
ピアノを学習している以上、
日ごろから定期的にお手入れするのがベター。
騒音面以外についても言うと、
「爪を伸ばすことと、正しい奏法は両立できない」
これを踏まえておきましょう。
爪が長いと
どうしても指をベタッと伸ばして演奏することになってしまうので
出したい音によっていろいろな指の角度が必要になるピアノ演奏には
不向きなのです。
こういった指先の使い分けは
特に中級以上になると避けて通れませんので、
初級のうちから
指の角度が限定されてしまうような爪の長さに
しておくべきではありません。
長さの目安としては、
伸ばしっぱなしなのは論外として
一般的に「深爪」と言われるほど短くなければ
通常の感覚で切ってしまって構いません。
そして、
ピアノへ向かってみて
必要であれば
気になるところのみカットしたり
ヤスリでけずったりして調整します。
いずれにしても、
爪を切っておかなかったばかりに
たくさん練習してきた努力が台無しになるのだけは
回避しましょう。
「爪という些細な部分に ”ちょっと” 気を回せるか」
これがあなたの演奏に
“ちょっと” ではなく大きく影響するのです。
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