【ピアノ】転調の分析で読み取るべき内容

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「○○durへ転調した」「○○mollへ転調した」
という事実を知って満足するだけでは
演奏には活かせません。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

楽曲分析では

「どこの調に転調したか」

ということも分析することがあります。

 

まず、転調には大きく2つに分かれます。

◉ 調号が変わる転調
◉ 調号が変わるほどではない一時的な転調

後者は、広義では「転調」ではありますが

「部分転調(調性の拡大)」というほうが正確。

 

「調号が変わるほどではない一時的な転調」は

やや音楽理論の知識が必要になる分析なので

今回は割愛します。

「調号が変わる転調」は

調号さえ見れば

どこの調へ転調したのかは判別できますね。

(例 : #が2つ付いているのであれば、D-durもしくはh-moll)

 

一方、問題となるのはその先。

楽曲分析をするときは、

 「○○mollに転調した」 などと

事実だけを知るだけで終わりがち。

しかし、

それによって「音色」や「濃淡」や「レジスター(音域)」が

どう変わったかを知ることで

はじめて演奏に活かせます。

 

例えば、F-durからDes-durに転調したとしましょう。

結果、全体の響きは明らかに柔らかくなります。

それを感じ取って、

「ここでは、薄くソフトペダルを添えてみようかな」

などと思うかもしれません。

 

また、

転調の結果「レジスター(音域)」が全体的に低くなったとします。

その場合、

「倍音で濁りやすくなったから、ダンパーペダルの使い方に注意しよう」
「落ち着いた雰囲気を出したいところだな」

などと、演奏方法や解釈に結びついてくる可能性が出てきます。

 

繰り返しますが、

 「○○durへ転調した」「○○mollへ転調した」

という事実を知って満足するだけでは

演奏には活かせません。

「それによって変化された要素」を調べる必要が出てくるのです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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