【ピアノ】J.S.バッハが用いた曲尾のフェルマータの区別

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本記事では、
意識して区別するべき記譜
および
演奏方法に迷いやすい記譜として、
J.S.バッハが用いた
「終止音上のフェルマータ」
「終止線上のフェルマータ」
について話題にしています。

 

J.S.バッハが用いた器楽曲の曲尾のフェルマータには

区別が必要です。

◉ 終止音上のフェルマータ
◉ 終止線上のフェルマータ

これらをJ.S.バッハは使い分けているので

必ず意識して区別をし

混同しないようにしましょう。

 

終止音上のフェルマータが使われた例

 

J.S.バッハ「インヴェンション第1番 BWV772」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲尾)

 

終止線上のフェルマータが使われた例

 

J.S.バッハ「インヴェンション 第6番 BWV 777」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲尾)

 

終止線上のフェルマータに関しては、

「フレージングとアーティキュレーション―生きた演奏のための基礎文法」
著 : ヘルマン・ケラー  訳 : 植村耕三、福田達夫 / 音楽之友社

という書籍に

以下のような記述があります。

 

(以下、抜粋)
[終止線上のフェルマータの場合には]
音楽が聞えないながら響き続けているようにせよというのであって
終止和音が延ばされるのではない。
(抜粋終わり)

 

要するに、

「J.S.バッハ自身がその音楽をどう聴いていたのか」

というのが読み取れる記譜法になっているわけです。

 

◉ フレージングとアーティキュレーション―生きた演奏のための基礎文法
著 : ヘルマン・ケラー  訳 : 植村耕三、福田達夫 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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