楽曲解釈にも幅がありますが、
簡潔に言うと
「聴こえないところを聴こえるようにすること」
と言えるでしょう。
「聴こえないところ」
というのは
普通に弾いていても聴こえてこないところ。
たとえば、
何の変哲もなさそうな伴奏型から
旋律的な要素を抜き出して聴かせる。
これは言ってみれば、
そうしなくてもいいけれど
そうしてもいいという、
演奏者に委ねられている解釈部分です。
もしこの解釈を優先すれば
普通に弾いていても聴こえない要素が
聴こえるようになる。
オクターブによるメロディで
上下のラインのどちらをより強調するのか
という演奏解釈も、
楽譜上ダイナミクスで書き分けられていないバランスを
解釈によってつくるわけです。
その結果、
普通に弾いていたら聴こえないバランスが
聴こえるようになる。
挙げ始めればまだまだ例はありますが、
これらのように
その楽曲が秘めている可能性を
浮き彫りにしてあげるのが解釈です。
だからこそ、
やりすぎの解釈は作品を壊しますし
反対に、
解釈がまったくなくては
人間が演奏する意味はありません。
その作品ではどこでどういった解釈を施すのがいいのか、
これを判断するのがセンスであると同時に
学習で磨いていく部分でもあるわけです。
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