【ピアノ】なぜ、脱力だけでは何もできないのか

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本記事では、
脱力だけでは何もできない理由と
脱力との付き合い方を
話題にしています。

 

脱力ができていないと

テクニック的にうまくいかなかったり

演奏中、必要以上に疲れてしまいます。

しかし、

完全に弛緩しきっていても

何もできないのは言うまでもなく、

必要なときには力を使わなければいけません。

この部分について

わかりやすい具体例で解説されている文章があります。

 

「心で弾くピアノ―音楽による自己発見」
著 : セイモア・バーンスタイン  訳 : 佐藤 覚、大津 陽子 / 音楽之友社

という書籍に

以下のような文章があります。

(以下、抜粋)
ピアノを離れ、部屋をゆっくり横切って歩いていく。
その時の身体の感覚に注目する。
さらに速く歩いてみる。
再び身体の状態を観察する。
さまざまな筋肉が自動的に引き締まるのに気づくだろう。
しかし、それは身体を安定させるために必要なほどにすぎない。
ピアノで大きな音の速いパッセージを弾くには、
これと似たエネルギーの使い方が要求される。
すなわち筋肉を正しく引き締めることによって、
はじめて体が〈自由に〉なる。
(抜粋終わり)

 

脱力だけでは何もできない理由については

ここにヒントがあることが分かりますね。

特に、最後の一文に注目してほしいと思います。

 

では、脱力をどう考えればいいのかというと、

できる限り、力が停滞している時間をつくらなければいいんです。

この部分さえクリアできていれば

力を使っても構いません。

 

これについては、

【ピアノ】脱力の肝は、力が停滞している時間をつくらないこと

という記事で詳しく解説しているので

あわせて参考にしてください。

 

◉ 心で弾くピアノ―音楽による自己発見
著 : セイモア・バーンスタイン  訳 : 佐藤 覚、大津 陽子 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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