脱力ができていないと
テクニック的にうまくいかなかったり
演奏中、必要以上に疲れてしまいます。
しかし、
完全に弛緩しきっていても
何もできないのは言うまでもなく、
必要なときには力を使わなければいけません。
この部分について
わかりやすい具体例で解説されている文章があります。
「心で弾くピアノ―音楽による自己発見」
著 : セイモア・バーンスタイン 訳 : 佐藤 覚、大津 陽子 / 音楽之友社
という書籍に
以下のような文章があります。
(以下、抜粋)
ピアノを離れ、部屋をゆっくり横切って歩いていく。
その時の身体の感覚に注目する。
さらに速く歩いてみる。
再び身体の状態を観察する。
さまざまな筋肉が自動的に引き締まるのに気づくだろう。
しかし、それは身体を安定させるために必要なほどにすぎない。
ピアノで大きな音の速いパッセージを弾くには、
これと似たエネルギーの使い方が要求される。
すなわち筋肉を正しく引き締めることによって、
はじめて体が〈自由に〉なる。
(抜粋終わり)
ピアノを離れ、部屋をゆっくり横切って歩いていく。
その時の身体の感覚に注目する。
さらに速く歩いてみる。
再び身体の状態を観察する。
さまざまな筋肉が自動的に引き締まるのに気づくだろう。
しかし、それは身体を安定させるために必要なほどにすぎない。
ピアノで大きな音の速いパッセージを弾くには、
これと似たエネルギーの使い方が要求される。
すなわち筋肉を正しく引き締めることによって、
はじめて体が〈自由に〉なる。
(抜粋終わり)
脱力だけでは何もできない理由については
ここにヒントがあることが分かりますね。
特に、最後の一文に注目してほしいと思います。
では、脱力をどう考えればいいのかというと、
できる限り、力が停滞している時間をつくらなければいいんです。
この部分さえクリアできていれば
力を使っても構いません。
これについては、
という記事で詳しく解説しているので
あわせて参考にしてください。
◉ 心で弾くピアノ―音楽による自己発見
著 : セイモア・バーンスタイン 訳 : 佐藤 覚、大津 陽子 / 音楽之友社
Amazon著者ページ
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