音楽用語は
必ずしも覚えておかなくても
出てきたら調べればいいのですが、
それでも
ほんとうの基本的なものだけは
把握しておいた方がベター。
毎回ぜんぶの用語を調べると時間がかかり過ぎますし、
また、ほんとうの基本的な用語は
音楽をやっている人物と話すときの会話の中で
とうぜんのように使われるからです。
さて、
「効率的な音楽用語の覚え方」
についてですが、
「できるだけ情報源を絞っておく」
ということがポイント。
つまり、
いろいろな参考書から情報をバラバラにとってくるのではなく、
「1冊の参考書からとってくる」
ということ。
載っていない用語は別のもので調べるとしても
せめて「2〜3冊」を限度としておく。
そうすれば、
情報の出どころが整理されて
「整合性を保った学習」をしていくことができます。
よくありがちなのが、 以下のような例です。
b. ネットで調べたら「いら立って」と書かれていたので納得した
c. 後日、別の楽曲の中にまた「agitato」が出てきた
d. 忘れてしまっていたのでネットで調べたら、そのサイトには「激しく」と書かれていた
こんなやり方では
統一感がないので記憶に定着せず
1〜4のような作業をずっと繰り返すことになります。
こういったやり方は
効率が悪い学習方法の代表例。
忘れてしまって調べても
毎回「激しく」などと
いつも同じ意味で出てきてくれるように
「自分が決めた同じ参考書を参照する」
ということを徹底しておけばいいんです。
その都度調べて
その都度「検索エンジン上位任せの異なるサイト」
を参照してしまう学習法だけは今すぐにやめましょう。
そういった学習法が有効なのは、
とにかく幅広く概略のみをつかむような場合です。
音楽用語をしっかりと身に付けていく場合には適しません。
筆者自身は
「ニューグローブ世界音楽大事典」
をバイブルにしていますが、
自身が使いやすいと思うものであれば
基本的にどの参考書や辞典でもOK。
黄色い楽典と言われる有名な参考書である、
「楽典―理論と実習 著 : 石桁真礼生 他 / 音楽之友社」は、
音楽用語の掲載量自体はかなり少ないのですが、
ほんとうによく出てくる定番どころはおさえられているので
入門者や初心者の方にはオススメできる一冊です。
◉ 楽典―理論と実習 著 : 石桁真礼生 他 / 音楽之友社
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