グラナドス/スペイン舞曲集 op.37より 第1曲「メヌエット」
この作品は ff の堂々とした曲想で楽曲が開始します。
「開幕」という言葉が相応しい作品ですので、
他の楽曲とセットで演奏するのもオススメです。
次の項目でオススメしている「アンダルーサ」とセットにするのもいいですね。
演奏効果は高く、発表会に適しています。
難易度的には、「中級上(ツェルニー40番程度)」くらいでしょう。
ただ、演奏時間が2分半程度とかなりコンパクトで取り組みやすいので
「中級(ツェルニー30番程度)」くらいの進度の方でも挑戦できます。
テンポが何度も変化するので、
音楽的なキャラクターを弾き分ける必要がある他、
舞曲に由来する「2拍目から始まるフレーズ」などが
ちょっとした難所と言えるでしょう。
グラナドスの使用楽譜の版には
特に定番のものはありません。
ヘンレ版も売られていますが、
以下の全音楽譜出版社のものがリーズナブルです。
◉ グラナドス スペイン舞曲集 解説付 (zen-on piano library)
グラナドス/スペイン舞曲集 op.37より 第5曲「アンダルーサ」
アンダルーサは言わずと知れた名曲ですね。
お国柄が非常に出ていて魅力的な作品です。
カンタービレに旋律を歌う箇所や
ff で堂々と鳴らす箇所などがバランスよく出てくるので
発表会でもとても映える作品となっています。
こちらも難易度的には、「中級上(ツェルニー40番程度)」くらいですが、
やはりサイズがコンパクトで取り組みやすいので
「中級(ツェルニー30番程度)」くらいの進度の方でも挑戦できます。
中級レベルの方が取り組んでみるのもいいでしょうし、
上級レベルの方が、他の作品との組み合わせで演奏するのもオススメです。
例えば、
ラヴェルは、グラナドス等の「スペインもの」とも好相性。
プログラムとして、
「グラナドスの小品、ラヴェルの作品、
そしてメインプログラムにリストの内容が深めの作品(バラード第2番など)」
を持ってくるのもいいですね。
デジタルデータ(PDF)で手に入れたい方は、
「ぷりんと楽譜」にもあります。
» アンダルーサ op.37-5(Enrique Granados) /ピアノ(ソロ)
今回はグラナドスの中から
比較的取り組みやすい小品を取り上げましたが、
グラナドスはまだまだ魅力的な作品を何曲も作曲しています。
興味の持った方は探してみてください。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
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筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
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