【ピアノ】「縮節」について理解しよう

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♬ ときどき聞く「縮節」ってどういう意味だろう?

♬ どういう意図で使われるのだろう?

 

こういった疑問に答えます。

 

【本記事の結論】
◉ 縮節とは「提示された素材が、音価や拍の長さを縮めながら連結されていくこと」
◉ 使用意図は大きく4種類

 

■「縮節」について理解しよう

 

♬ 縮節とは?

 

「提示された素材が、音価や拍の長さを縮めながら連結されていくこと」

 

具体例として、以下の譜例を見て下さい。

カギマークに注目。

 

ラヴェル「ソナチネ 嬰ヘ短調 M.40 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、159-163小節目)

 

ラヴェル「ハイドンの名によるメヌエット」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、35-37小節)

 

他にも、

グリーグ「抒情小品集より ノクターン op.54-4」
グリーグ「抒情小品集より 家路 op.62-6」

などでは、わかりやすい形で提示されています。

作品の時代関係なく、

あげればキリがないほど多くの楽曲で出てくる手法です。

 

♬ 縮節が使われる主な理由

 

◉ せき込み効果を出すため
◉ テンポは変わらなくても、”テンポの感じ方” を変えるため
◉ その音型を主役から伴奏型へ移行させるため
◉ ”単純なそのままの繰り返し” という印象を和らげるため

など、

大きくはこの4種ですが

楽曲によって使われ方はさまざま。

これらが組み合わされたりもします。

 

本記事で取り上げた譜例は

どれに当てはまるのか考えてみて下さい。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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