【ピアノ】似たような音型では運指を統一すべきとはどういうことか②

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本記事は、
【ピアノ】似たような音型では運指を統一すべきとはどういうことか
という記事の補足的内容。
本記事単体でもご覧いただけます。

 

以前からたびたび触れているように、

似たような音型では

できる限り運指を統一しておくと

混乱が生じないため

暗譜がスムーズにこなせます。

うっかり別の運指を使ってしまって

そこでつまづいてしまう可能性を減らすことが可能。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、3-4小節 11-12小節 52-53小節)

音型的に似ていて対応している部分を抜粋しました。

それぞれの譜例における丸印で示した運指を見てください。

筆者が実際に使っている運指で

すべて3の指でとるように書き込んでいますが、

実は、11小節目のソコに限り

筆者の使っている版では2の指でとるように書かれているんですよ。

他の2箇所は3の指でとるように書かれています。

 

3小節目と52小節目では3の指を使うにも関わらず

11小節目では2の指を使ってしまうと、

頭が混乱して混ざって使ってしまう恐れがあります。

前後関係を考慮すると

2の指を使うように運指付けされている意図も分かるのですが、

3の指を使っても特に弾きにくいことはなく

音楽表現にも問題が生じないので

それだったら、すべて統一してしまおうと思ったわけです。

 

細かなことのように感じるかもしれませんが、

このような部分でいちいち統一性を追求しておくと

後々、暗譜をしたり本番直前になったときに

助けられる結果となります。

 

以下の内容を実施してみてください。

同じような音型が出てきたときは
運指のパターンも統一して試してみる。
やりにくいところがある場合は、
暗譜のしやすさとどちらをとるかを
てんびんにかける。
その際、甲乙つけがたいのであれば
暗譜のしやすさを優先して様子を見る。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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