具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、70-73小節)
70小節目からはじまるファンファーレは
mf で奏でられるので
少し距離を感じますが、
72小節目にsubitoで f になり
アクセントもついていて速い打鍵をするので
一気に音像が近づきます。
73小節目では
71小節目で出てきた素材が再び顔を出しますが
今度は f で、かつ、marcatoとも書かれています。
したがって、
素材は同じものですが
先ほどとは距離の違いを感じて
演奏すべきでしょう。
この短い譜例の中だけでも
ピアノという楽器の中で表現できる遠近感の工夫が
読み取れますね。
強弱が変われば
すべて距離を感じるべきかというと
必ずしもそうではありません。
しかし、ここでは
“同じ音型や似た音型” が
“異なるダイナミクス” で出てくるため、
距離を感じることで
立体的に演奏をつくるべきというわけです。
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