譜例を見てください。
(ここでは参考として「コードネーム」を付与しています。)
左の譜例のように単旋律だと
ただ単にC音が並んでいるだけのように感じますが、
右の譜例のようにハーモニーがついていたらどうでしょう。
2小節目でハーモニーは遠くへいっています。
メロディのC音という共通音を使って転調しているからです。
ここでは続きの小節を省略しているので、
「一瞬だけ別の調の和音が顔を出しただけ」
と解釈することもできますが。
このように共通音を使って転調している場合の演奏ポイントは
「新しい和音に入る時に、ハーモニーの違いを感じて音色を変える」
ということ。
意外性のある響きへいっており
尚且つ、アルペッジョもついているので、
この譜例のケースでは
「より柔らかい音色」へ変えるのが適切でしょう。
やや強引な言い方をしますが、
仮に「As C Es」のハーモニーの箇所で
エンハーモニック(異名同音)の「Gis His Dis」へいったと考えると
「エンハーモニック転調」の一種とも言えます。
実際にエンハーモニックで書かれている転調も多くの楽曲に出てきますが、
「音色に注意すべき」という点は同様です。
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