【ピアノ】作曲家が意図的に分断した連桁を見逃さない②

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本記事は、
【ピアノ】作曲家が意図的に分断した連桁を見逃さない
という記事の補足的内容。
本記事単体でもご覧いただけます。

 

「連桁(れんこう)」とは、

8分音符よりも細かい、いわゆる「旗」のついている音符が連続するときに

それらの旗をつなぐ太い横線のこと。

 

作曲家はときおり、

連桁を意図的に分断します。

例えば、以下の例のように。

 

モーツァルト「ピアノソナタ 変ホ長調 K.282 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、16-19小節)

メロディ部分に注目してください。

16小節目や18小節目のように

「3音ひとカタマリ」のところでは

3音とも連桁がつながれていて、

17小節目や19小節目のように

「スタッカート+2音ひとカタマリ」のところでは

スタッカートの音とスラーの音との間の連桁が分断されていますね。

 

これは、

「アーティキュレーションを示した連桁の分断」

と言えます。

分断しなくても意味は同じですが、

楽譜から伝わる印象を重視したい場合や

よりアーティキュレーションの意図が分かりやすくなることを求める場合、

作曲家の意思で

このように分断することもあります。

 

作曲家や楽曲によっては

このような分断をおこなわないケースもありますが、

ときおり、意図的なそれは出てくるので

譜読みのときに発見できるようにしましょう。

こういったサービス的な細かい部分にも目が向くようになってこそ、

ほんとうに見落としてはいけない部分にも

注意が向くようになるものです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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