具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332 (300k) 第3楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、50-53小節)
このような
いわゆる「ドミソ伴奏」は
古典派の作品に多く出てきますが、
簡単なようでいて
意外と難しい伴奏形です。
表現のコツとしては
「すべての音がひとつひとつ聴こえすぎないようにする」
というのがポイント。
なぜかというと、
こういった伴奏形は
譜面上は単純化して書かれていますが、
明らかに「バス+伴奏」という
多声的なつくりになっているからです。
つまり、
丸印で示した各バスの音を
やや深めに弾き、
他の2つの音は
バスの響きよりも大きくならないようにすればOK。
テクニック的には
「3つの音をワンアクションで弾く」
これを意識したうえで練習すると、
3音をひとまとめで聴かせつつも
求めている多声的な演奏を得ることができます。
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