譜読みでは
ただ単に「おおむね弾けるようになること」だけを目指すのではなく、
音楽的なことを
すみずみまで読みとっていかなくてはなりません。
そんな過程で重要なのが、
「どんどん書き込みをする」
それも、
「説明的な書き込みをする」
ということ。
「説明的な書き込み」というのは、
「ここはこうなっていますよ、と自分に分からせるための書き込み」
のことです。
例えば、
「p から f までクレッシェンドするのであれば、
拍数で割って mp や mp-mf や mf をおおよその位置に書き入れる」
などといったことです。
これは何も、
機械的な譜読みを目指しているわけではありません。
書いておかないと
すぐに大きくなったりしてしまうので
「譜読みの段階から良くないクセをつけないためのガイド」
を書こうとしているんです。
他にも、
多声が入り組んでいて
どの音をどこまで指で保持するのか分かりにくいところは
「拍数分、線を引っ張って視覚化してしまう」とか。
それから、
邪道と思われるかもしれませんが
「日本語で説明を書いてしまう」のも全然アリです。
例えば、
「ここの手の重なり、左手が上で(sopra、sotto を使って書くのもアリ)」
「この辺りはまだ、30小節前に書かれていた mp のまま」
などといった感じで。
自分へのガイドを出してあげます。
いいですか、
譜読み段階でついてしまう良くないクセや譜読み間違いを
とにかく少しでも減らしてください。
それが本記事を書いたいちばんの目的。
定着してしまったクセや譜読み間違いを後から修正するのは、超大変です。
イチから譜読みするよりも大変です。
それを避けるのが、
ほんとうの意味で「効率良い譜読み」と言えるでしょう。
それをずっと引きずってしまい
本番で汗をかいた経験が筆者にもあります。
だからこそ、
譜読みの正確性の重要さを
思いっきり強調しておきたいと思います。
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